第14回JESを終えて

皆さまのご協力とご支援を受け、2019年8月20日から22日にかけて共同開催しました第25回日本血管内治療学会学術総会と第14回Japan Endovascular Symposium (JES2019)を無事終えることができました。おかげさまで会期中延べ1025名の方にご参加いただき、参加者アンケートでは全員から「有意義であった」、「来年も参加したい」とのコメントを頂きました。重ねて感謝申し上げます。

今回はJESは会の名称のみならず、テーマも参加者も日本血管内治療学会と重なる部分が多いことによる相乗効果、財政状況の改善、また参加される皆様においても学会の集約化による負担軽減を期待して共同開催に致しました。おかげさまで、日本血管内治療学会は、昨年の250名を大きく上回る参加者数となりました。同学会に参加の方にもJESを知って頂くよい機会ともなり、またJESの参加者も同学会に多数参加頂いたため、まさに相乗効果があったのではないかと感じており、JESの「添え木」の役割が多少なりともできたのではないかと思っております。

また従来のJESの開催目的は、「血管病治療医の研鑽の場」でありましたが、これに加えて「Off the job training を通じての社会貢献」もございました。ご周知のとおり、JESのOff the job training（以下、OffJT）は、新専門医制度に併せて策定された心臓血管外科専門医の取得要件「OffJT30時間履修」のための単位取得の機会として開設したコースです。今年も、45名の若手外科医が参加し、全員から有意義だった、後輩に勧めたい、とのアンケート回答が得られ、なかなか時間がとれない若手外科医にとってのトレーニングの機会を提供できたこと、また一人最大9時間の履修証明書を発行することで、一定の社会貢献ができたと自負しています。実際、今年、心臓血管外科専門医受験・更新に必要な30時間を全て過去3年間のJES-OffJTだけで取得したという外科医が誕生し、主催者一同喜んでいる次第です。

私たち主催の合言葉は、「JES2019が終わった翌日がJES2020の準備のスタートを切る日」です。今年は新しい時代令和の始まりとなりましたが、来年2020年は東京オリンピックイヤーでJESは15周年という記念すべき年となります。JESは例年多くのリピーターの先生方が参加されております。これらの先生方にまた新たなものを提供できなければならないと思っております。そして、次回もリピーターの先生方にも新しく参加してくださる先生方にも「参加して良かった」と言ってもらえるJESにするべくプログラムを練っていきたいと思います。

皆様に進化したJESをお見せできるように、慈恵医大血管外科一同は今後とも取り組んでいく所存ですので知恵を絞った新しい企画、是非、楽しみにしていてください。

来年の夏に第15回JESでお目にかかれます事を楽しみにしています。